最初は新しく美しかった家も、気がつくと外壁にヒビが入ったり、変色したりと、長年住んでいると気になる点が増えてきます。小さなヒビだからと放置しておくと、被害が大きくなり、出費がさらに増えるといった可能性もあります。今回は初めてでもわかる外壁や塗装の失敗しない選び方をご紹介します。
1.外壁や塗装は自然に劣化
家を建てたらそれで終わりということではありません。私たちの生活を守ってくれる外壁は、常に風や雨、凍るような季節や強い日差しなど、激しい変化にさらされています。そのため、外壁や塗装部分は、何もしなくても月日が流れる中、少しずつ見えない間に劣化が進んでいるのです。壁の色が褪せてくるということは、外壁をコーティングしている皮膜が劣化している可能性があります。
2.外壁・塗装のタイミング
外壁、塗装のタイミングは、新築であれば10年くらいと言われていますが、寒暖の差が激しい地域など、環境によっては6,7年というサイクルでの外装や塗装のメンテナンスが必要な場合もあります。とくに海から近い場所にある建物は塩害が発生しやすいので、掛川市・袋井市・菊川市などの海沿いに自宅があるなら、その影響を受けていると言えるでしょう。
3.塩害の施工は特殊
塩害は塩分を含んだ風や雨によって、トタンなどが錆びやすいのはもちろんですが、外壁にも実は影響を与えています。たとえば外壁部に塗装している塗膜の劣化が進みやすく、表面がチョークのように白い粉を吹く白亜化現象が発生し、素地がむき出しになることがあります。そこから雨水が入り込むことによりカビが発生するなど、構造部そのものに影響を及ぼしかねません。
4.塗装の種類
外壁塗装の種類は様々で、おもに合成樹脂でできています。アクリル系は、色がクリアで価格もリーズナブルですが、紫外線に弱いため、こまめな塗り替えが必要です。ウレタン系は、防水性にすぐれ剥がれにくいという性質を持っています。
次に仕上がりのよさと耐久性や気温の変化にも高い耐久性をもつのがシリコン系で、ウレタン系やアクリル系に比べると値段は高めですが、コストとクオリティのバランスがとれているため、よく利用されている塗料です。
5.外壁材の種類
外壁材ですが、サイディングボードと言われる外壁に貼り付けていくものから、従来のように壁に塗料を塗布する2つ種類があります。
塗料を吹き付ける場合は、まずは清掃、その後に下塗り、中塗り、上塗りという3回の工程をへて完成します。塗料を直接壁に吹き付けるため、乾燥させる時間も必要となります。そのため、時間は短くても2週間くらいはかかります。
ALCと言われる珪石やセメント、アルミ粉末などを原料に高温高圧蒸気養生という独自の技法で作られた軽量気泡コンクリート素材のものが根強い人気です。すでに形成されたものを貼り付けていくため、工事期間も短縮でき、レンガ風や大理石風など、様々なデザインを楽しむことができます。
6.自分でもできる?外壁塗装
最近では塗料のバリエーションも非常に豊富なため、家づくりを楽しみたいという人たちの間で、外壁塗装にチャレンジしたという声もあがっています。しかしながら外壁塗装は、ただ外壁に色を塗るだけではありません。古い塗料を剥がしたり、洗浄したりといった下処理が仕上がりの要となってくるのです。
こういった下準備をせずに、そのまま塗料を塗ってしまうと、色ムラができて、仕上がりに満足できず、またやり直すといったケースもあるようです足場の設置は危険が伴うため、未経験ではじめるにはリスクが高いと言えるでしょう。
7.プロの業者を選ぶメリット
DIYでやってみようと思っても、時間がかかるうえに、やはり技術面において素人で完成させるには、限界があると言えるでしょう。塗装剤なども正しいものを選ばなければ、すぐに塗装が剥げてしまうといったリスクもあります。また均一に塗布していくのにも経験とスキルが必要なので、プロに任せる方が結果的にコストを抑えながら、希望を叶えることになるでしょう。
業者を選ぶ際には、コスト面だけでなく、技術や正確さ、または担当者の対応などもチェックが必要です。まずは担当者がきちんと話を聞いてくれるかどうか、見積もりの際に、専門用語を使うだけでなく、利用者にわかりやすく丁寧に説明できるかなども大きなポイントです。
話を聞かずに一方的にオプションなどを勧めてくる業者は注意をした方がよいでしょう。また場合によっては、国から助成金の補助がでるケースもあるので、自分の依頼する工事が対象になるのか、申請方法に詳しい業者であるかなども留意しておいた方が良いでしょう。
8.エリアにあった業者を選ぶ
掛川市・袋井市・菊川市は、自然が豊かに残り、海や川などもあり、子供たちを育てるのに適していて、地元の新鮮な野菜や魚介類を楽しめると、住んでいる人からの満足度が高いエリアです。このエリアでも、海沿いであれば、塩害のリスクを考える必要があります。また菊川市と掛川市は、静岡県の中で洪水浸水想定区域に指定されているので、もしものことを考えて、台風などによる川の氾濫などを想定した災害対策を立てられる業者を選んだ方が良いでしょう。
地元の業者を選ぶ最大のメリットは、やはり、その土地の性質や風土をよく知っているということ。またトラブルがあった際にも、地元であればすぐにかけつけてくれるので安心です。
9.まとめ
外壁やその塗装には、さまざまな種類があり、その用途と目的にあわせて、適切なものを選ぶ必要があります。また住んでいる土地の環境などを考慮しながら、外壁塗装を選んだ方がよいので、DIYなどの自己流に走るより、知識と経験のあるプロに任せる方が合理的です。さらに掛川市、袋井市、菊川市は、海に近いエリアもあるので、塩害の被害も十分に考慮しておいた方がよいでしょう。